シーズンを終えて

3日前にシーズンを終えました。

何もかもが初めてで、自分が思い描いていたほどのことは正直出来なかったと思います。しかし毎日何かしら新しいことを学べたり、今までなかった新しいバスケットを学べたと思います。

 

その中でも自分の中での教訓の一つは、”分かっているつもりではだめ。実際にやってみて、失敗してから分かっていると言える”。

表現がイマイチ伝わりづらいかもしれませんが、これは自分の一番のウィークポイントでもありましたし、コーチングの仕事を始める前から心配していたことでもありました。圧倒的に経験値が少なすぎました。

 

ライコミング大学ではもともと私がいたウエストバージニアのメインのオフェンス、”5アウトモーション”を軸としたオフェンスを展開していました。

その時にライコミングのコーチから色々なアドバイスや、コーチハギンズの指導法などを聞かれました。

自分は3年間もコーチハギンズのもとで彼のオフェンスを見ていて、完全に”分かった気”でいました。

”なんでこの動きをするんだ”、”何がコーチハギンズのメインのフィロソフィーなんだ?” なんで、何、という質問に対して全く答えられなかったのです。

 

自分は同じ練習を繰り返し見て、ただ単に動き方を理解していただけと気付かされました。その一つ一つの動きの目的、それから得られる結果などコーチハギンズの真の選手に伝えたい内容を全く理解出来ていなかったのだと。ましてやそれを考えてもみなかった事に自分でがっかりしました。コピーしてエコーのように他人が言っている事をそっくりそのまま指導するのは簡単です。しかしそれを自分のものにしてアレンジを加えていかない事には、”なぜ”と言う質問に一生答えられないと思いました。

バスケットの指導は奥が深く、難しいけどそれを解決、理解していくのがまた楽しい。

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答え合わせ

”勉強とスポーツは一緒”という、だいぶ前にポストした内容の答え合わせ(自分の考え)を今回はさせていただきたいと思います。とても単純な話です。

 

バスケットは科目の中でも特に算数に似ていると私は考えます。

1+1が出来ない人は1×1の計算は出来ませんし、その後ステップアップしていく問題にも対応出来ないと思います。

バスケットで言えばレイアップが出来ない選手がジャンプシュートをマスター出来ないのと一緒だと考えます。桜木花道はドリブルから始まり、庶民シュート、ゴリとの鬼の特訓のゴール下、そして最後に安西先生とのマンツーマンでのミドルシュートとちゃんと土台の基礎からちゃんと順を追ってスキルアップしていきましたよね。

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算数は答えは必ず一つですが、その答えにたどり着く解き方は何通りもあります。

バスケットでもシュートに持っていく過程、勝利にたどり着くまでの道筋は一つではありません。コーチが知っている知識がすべてではありませんし、時には選手からアイディアをもらうことだってあると思います。

 

算数/数学を苦手としている人たちが、”こんな問題将来生きていく上で使わないから意味ないだろ”ということ言うのをよく耳にします。

しかし算数/数学にはただ答えをだすということ以外に、物事を順序だてて目標地点にたどり着くという人生において大切な知識を自然と教えている教科でもあると思います。

 

みなさんが小さい頃、かけ算は言われた瞬間に答えが言えるように反復練習をたくさんしたんではないですか?因数分解だって数字を変えて、ちょっとした応用問題もたくさんテスト前に解いたんではないでしょうか?

バスケットも一緒です。反復練習をいっぱいして頭でいちいち”右足を出して、その後左足で、、、”と考えなくても体が瞬時に反応するぐらいまで練習しますよね。同じところから何度も何度も同じシュートを繰り返して出来るだけ100%の確率で入るように繰り返し練習しますよね。

 

バスケット(スポーツ)と勉強は一緒なんですよ。ジャンルが違うだけで。だからと言って必ずしも数学が出来る人がバスケットも上達するなんてことはありませんが、バスケットと勉強を100%切り離して考えるのはやめた方がいいんじゃないでしょうかという提案です。

 

This is IT!!

”がけっぷち”とはまさに自分たちの今の状況ですね。

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いよいよ今週の土曜日、ホームゲームがレギュラーシーズン最後の試合となりました。

昨日自分たちの一歩先を行くチームを2点差で下し、ついにプレーオフに滑り込めるポジションにたどり着きました!

しかし土曜日の結果次第ですべてが決まります。ただうちのチームが勝てばいいだけではなくて、ほかのチームの勝ち負けも大きく関係してきます。

相手のチームを研究して、作戦がうまくはまって試合に勝利したときの喜びはコドバでは言い表せないほどの感情です。もちろん選手も40分間それをやり通して初めて一勝できるわけです。チームスポーツの素晴らしさですね。

とりあえずは土曜日、自分たちは勝つこと。そしてその後にほかのチームの結果を気にします。4年生最後のホームゲーム、勝たせてあげたいです。

LET’S GO WARRIORS!!

Two More Games Left!!

レギュラーシーズンも残すところあと2試合。今週末で終わります。

その後のプレーオフにいけるチームは10チーム中5チーム。わたしたちLycoming Collegeは最後のイスをかけて最終日まで気の抜けない戦いが続いております。

明日の試合は何が何でも勝たないと最終戦を残してプレーオフ進出不可能が確定します。

タレントではほかのチームにも全くひけをとらない、むしろ相手が脅威と思うような選手を要しているのになかなか最後のフィニッシュがうまくいかず、それでゲームを何試合か落としてしまいました。

今シーズンの大きな課題の一つとしてはポイントカードがゲームの終わりの大切な時間帯と得点を計算しながらチームを引率するということです。なかなか彼ら自身がコート上のリーダであると言う自覚を持つことに苦労しています。

コーチ陣としても選手のモチベーション/士気を高めるような練習環境、選手が最も機能する作戦を考えたり、相手の作戦をブレイクダウンしたりと、シーズンを通して試行錯誤の連続です。

しかしここ2試合はチームが一体となり、理想となるような試合展開が行えるようになってきた気がします。まだまだ完成系には正直遠いと思いますが、小さなベイビーステップが踏めただけでもチームとしての成長としてとらえられると思います。

悪い環境の中でも自分たちの評価を客観的にフェアに出来るように。

残り2試合、チームで勝ちにいきます。

Squad 2013-14 Season

Confidence

”自信”

 

これは何によって築かれるものなのでしょうか?

練習の量? 成功した数回? 経験値の高さ? 名前のブランド?

 

自信によって導かれる己の”パフォーマンス力”は計り知れません。選手それぞれによって自信のつき方はそれぞれですが、それを植え付けてあげることによって彼ら/彼女らの次のステップが見えてきます。

そして何より安定感が出てきます。

自信をつけさせるいい方法、環境の整え方、今模索中です。

*選手個人は自信と過信の違いに注意するべき。

 

Breaking News!!

Please look at this first.

 

つい昨日の試合で起きた出来事です。今日、アメリカのスポーツニュースはこの話しで一日中持ち切りでした。

内容はオレンジの33番(マーカス スマート)がブロックショットに行ってファンの足下になだれ込んだときに、テキサステックファン(オレンジチームの対戦相手)のおじさん(33番にプッシュされている人)が黒人を差別する言葉(英語ではN wordと言います)を言ったということでした。

今日アメリカのスポーツ番組ESPNでは、Oklahoma St.(オレンジのチーム)のヘッドコーチと選手の謝罪記者会見がありました。

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みなさんはどう思いますか?

なかなか日本では起こりにくい出来事だと思います。

アメリカの大学のシーズン中の試合はホーム、アウェイと対戦相手のどちらかの学校のコートで試合をします。ですから訪れるチームは罵声を浴びされるのはアメリカでは当たり前のことです。ホームコートでやるときはかなり選手たちにとってアドバンテージになるのです。

しかし今回のように行き過ぎるファン(言ってはいけないこととそうでないことの区別が勝負事になるとつかなくなる人々)は、人を差別(人種、セクシャルオリエンテーションなど)するような発言をしてしまいます。

恥ずかしい話、私がマネージャーをしていたウエストバージニアのファンにもそういう聞き苦しい罵声を、相手選手に与えている人が何人もいました。

しかし、マーカススマート選手がとってしまった行動(ファンに対しての暴力)はいかなる状況においても起こしてはいけないことであることも事実です。それは彼がまだ大学生選手であってでもです。

 

とりあえず今回は昨日から今日にかけての出来事、またファンと選手のあり方を考えさせられるいい機会であったという報告だけにしておきます。私自身ももう少しじっくりといろんな視点でこの問題については考えたいので。

みなさんのご意見、ぜひ聞かせてください。

アメリカのカレッジバスケの裏側 其の4

”大学のバスケットのコーチしてるだけで3億ももらえるの?!”

この素直な反応がCoach Hugginsの年収を伝えたときに一番多いです。お金だけを考えたらそう思うのも当然だと思います。自分がやりたい事をやってお金をそれだけもらえたらDream Jobのように聞こえてしまうのも無理はありません。

しかし彼ら(女性のコーチも)は”コーチだけ”という響き/固定概念以上に働いています。

コーチとだけ単純に聞いたら”練習と試合”と言う風に思う方が多いと思います。私もそのうちの一人でした。

しかし彼らは土日の休みなんてもちろんありませんし、シーズンオフ中もリクルートやサマーキャンプ、ミーティングなど試合の練習以外にもやる事は山ほどあります。シーズン中は試合のビデオを数限りなく見て対戦相手の作戦を一生懸命練ります。それに勝ち負けに対するプレッシャーが日々メンタル面にかかってくるわけですから、彼らが日々直面しているものは私では想像できないほど大きなものです。(メディアでの取り上げ方も大々的ですし)

Division 1のヘッドコーチともなると時間に融通がききませんので家族との時間も満足には過ごせません。アメリカでのバスケットの場合は正月はありません。

こういういろいろな要素を考えて、少しバスケットのレベルを下げてでも仕事と家族とのバラスを大切にしたかったと言うのが今の大学のヘッドコーチの考え方です。

バスケットのコーチが仕事だと言うのは響きはとても楽しそうだが、実際彼らが日々直面しているものは想像以上のものであると言う話しでした。

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アメリカのカレッジバスケの裏側 其の3

アメリカのスポーツは全てシーズンスポーツです。これはどういう事かと言うと、シーズン以外の時間帯は基本的に練習のみ、または練習が出来ないと言う事です。

だからアメリカのスポーツ選手は大学に入ってもバスケットを冬にやって、その後野球だったりフットボールだったりと掛け持ちする選手もいます。

シーズンスポーツでの利点は勉強に集中出来る時間が出来ると言うのと、ファンダメンタルに時間が割けると言う事だと思います。

ウエストバージニアではシーズンが終わり、シーズンオフ中の初めの練習はとリプルスレットやディフェンスの足の一歩めの出し方などからです。

これからNBAにドラフトされるであろう選手もそういう基礎練習を桜木花道のように一生懸命手を抜かずに集中して練習します。

日本の場合は大会が年中バラバラに3回ほど有りますし、指導者としてもチームの完成度を上げていかなくてはいけないと思うのでそこまでファンダメンタルに時間をかけるのは正直難しいと思います。

選手としてもバスケットは基本からしかっかり、と言う文化があまり浸透していないと思います。ミニバスや中学で経験のある選手は基礎練習が始まったら適当にやってしまうのが大方だと思います。

しかし基本がしっかり出来てなくて、身体能力的にも差がある日本人がどうやって世界で戦っていくのでしょうか?(この辺の考え方も数学と似ていると思います)

バスケット(に限らないですが)がシーズンスポーツでない日本はそれが有利になるのか不利になるのか、指導法と時期との兼ね合いをたびたび考えさせられます。