“ありがとう”は自分の好きな言葉の一つです

仕事を移ったり、次のステップに進むとき、または何かの節目に自分がそれまでいた環境、仲間、組織全体に感謝の気持ちが出てくるものです。

感謝の気持ちを言葉にして/文字にして相手に伝える事はとても大切ですし、今後も良い関係を続けようと言う心の表れでもあると思います。

 

しかし、その感謝の気持ちを再認識するのは毎度物事の終わりで良いのでしょうかとふと思いました。

自分が実際アメリカから今回帰国する事を決めからこの一年をざっと振り返りました。日々勉強でがむしゃらにチームの為に働いていましたが、特に環境や人々に対して”毎回”感謝しながら働いてはいなかったと正直思います。

自分が抜ける ポジションのアシスタントコーチを今ヘッドコーチが探しています。この仕事をやりたいと言ってくる人数の多さ、そして高学歴の持ち主といろいろ話しを聞いていると自分は一年前なんてラッキーだったんだろうと思います。

シラキュースの大学院マネージャー、アイオワの大学院マネージャー、フロリダ州立大学の大学院マネージャー、etc…自分より経験もあり学歴もある人たちがこの仕事をしたいとアプライしています。そして英語が自分なんかより堪能であると言う事。

わたしより有能な方々は多くいたはずです。しかしその中でも自分を選んでくれた事は自信にも繋がりましたし、アメリカで大学のコーチの経験をさせてくれる機会を与えてくれたコーチにはとても感謝しています。

一度自分の環境がセットされてしまうと日々感謝するのは難しい事だと思います。が、自分自身の今の環境、機会をくれたヘッドコーチ、そしてサポートしてくれた人々に心から感謝する気持ちを時々でも思い出せれば、疲れたとか辛いとか言い訳をしたくなる気持ちは自然と無くなっていくのかなと思いました。また感謝出来ると言う環境にいる自分自身、ラッキーだなと思います。ありがとう。

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間違ったアメリカの知識 其の2

“英語って敬語とかないからフレンドリーで良いよね”“アメリカって年が違っても必ずしもMr.とかMiss.って付けないから上下関係ってなさそうだよね”

 

それは全くの勘違いです。

 

アメリカへの知識/固定概念は映画から来る事が多いと思います。アメリカの現実社会はすべてが全てフレンドリーな話し方が出来る訳ではありません。

しっかりと会話で“敬語”を使いますし、文章を書くときはしっかりとした書体で書かないと自分自身が恥ずかしい目に遭います。

 

スポーツの世界も、しっかりとしたピラミッド型の組織となっています。必ずしも年が上だからピラミッドの頂点と言うわけではないですが、やっぱり地位が上の方と会話をするときは尊敬の意を表して会話をします。

友達とスムーズに会話が出来ても、仕事のインタビューのときに使う英語はまた違うのでそれも気をつけなくてはなりません。

しかし、しっかりした人間関係や友情が築かれているのであれば、いちいち“さん”などは付けずに“同僚”と言う感覚で年齢関係なしにカジュアルな呼び方、話し方をします。

私の現在のバスケット部での話しを例とすると、選手は私の事を”Coach Ken/Kenny”と呼んでくれます。食事中など、何気ない会話をしているときは“Ken”と呼ばれる事もありますが、試合中は絶対に”Coach”と呼んでくれます。年齢がプレーヤーと近いから友達感覚で呼ばれてしまうのではと不安でしたが、ちゃんと場面をわきまえて尊敬の意を表してくれました。

 

私の高校時代のバスケ部は、ガチガチの“日本の部活の上下関係ルール”と言うよりは、アメリカの様な上下関係だったのではないかなと今思い返せば感じます。

私自身普段から後輩にもあだ名で呼ばれていましたし、別にそれが“生意気”だとか“礼儀を知らない”という考えには至りませんでした。

逆に私は年齢の壁を気にせず話しに来てくれているのだな、心を開いてくれているのかなと思って接していました。彼らも時と場合に応じて敬語を使って話しをしてくれていました。

 

“郷に入れば郷に従え”

どこの国/チーム/会社のルールが良い悪いと言う事ではないですが、私たちの高校は年齢での上下関係の壁がなかったので、今でもみんな仲の良い友達ですし、そう言う人間関係が築けたからこそチームも強かったのかなと思います。

少し話しがずれたかもしれませんが、今回言っておきたかったのは、上下関係が全くない、敬語はないみんな横一線の世界なんだ、アメリカは。と言う固定概念は全くもって間違っていますと言う事です。アメリカ人も日本人と同じように、目上の人にはちゃんと尊敬の意を表す話し方をすると言う事です。

Perception is Reality

今日ヘッドコーチから言われた言葉です。

“Who people think you are is actually who you are”

“他人があなたの鏡なんだよ”ということです。それが自分自身が思っている“自分像”と違っても、他人がそう思ってしまったらそれがあなたなんです。

 

今後私は人生において大切な選択を自分で決めていく事になります。そのときに、私がたとえ100%望んでいない場合でも“やる気があります”“この仕事に就ける事をとても楽しみにしています”と言う熱い気持ちを相手に表現しないと、自分の価値を下げる事になるよという教えでした。

やっぱり相手に“冷めている人”“この仕事をどうしても欲しがっているわけではない”などの印象を与えてしまったら、実際自分そう言う人間でなくても、その人からは今後そう言う目で見られてしまいます。

別に私は、自分自身に嘘をついて常に猫を被った方が人生得だよと言う事をここで言いたいのではありません。

自分自身が思い描いている“自分像”と必ずしも他人のあなたに対する評価が同じではないと言う事です。だから自分自身を常に客観的に評価し、成長し続ける事が大切なのではないのかなと思いました。

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Coaching Clinic

アメリカの大学/有名な高校(もしかしたらNBA?でも?)ではシーズンが始まる直前に”Coaching Clinic”と言うものを多くの大学で開きます。

これは“コーチがコーチに指導をする”クリニックです。

日本ではなかなかない試みだと思います。(*最近では小野秀二さんを中心としたShu’s Clinic, そしてトヨタが月に一度開いているクリニックなどがあります)

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アメリカのCoaching Clinicでの衝撃は、 コーチ陣が実際シーズン中に使用しているメインの戦術を教えてしまうところです。

West VirginiaのBob Hugginsの場合は、彼の代名詞でもある”5 Out Motion”をクリニックに来たコーチ陣に教えます。

私は最初疑問に思いました。なぜ自分たちがやっている事をそっくりそのまま教えてしまうのか。自分たちの首を絞める事になるのではないかと。

しかし私なりに考えた結果、彼らは自分自身への自信と、後継者の育成と言う2つのしっかりとした柱があるからこのスタイルでCoaching Clinicを開けるのだと思いました。

クリニックに来た指導者が、ただ教わった事をコピーしただけではオリジナルより良くなるわけがありません。それが彼らオリジナルを作り出した成功者たちの自信です。

もう一つは若いコーチ陣の育成の為に、自分たちが成功して来た作戦を次の世代へ伝えます。今後彼らの活動のヒントに少しでもなれば良いと言う心構えがあると思います。

日本の成功している指導者はなかなか自分が成功した作戦などをオープンに話してくれるイメージがありません。しかしこれでは若い世代の指導者がなかなか育たないと思います。

もちろんインターネットが普及している今の時代、いろいろなリソースが簡単に手に入るのも事実です。

しかし生きたリソースを勉強すると言うのはスクリーン上の文章をただ読むだけとは違う、貴重な経験の場になります。

コーチングクリニックが年に一度、いろいろな成功したコーチ陣が開いてくれる事によって、若い世代の指導者の成長のきっかけになると私は信じています。もし機会があったらみなさん、Coaching Clinic開催を考えてみてはいかがでしょうか?

Knowledge is Power.

やっぱり英語!!

最近は少しずつではありますが、高校卒業後バスケットでアメリカ挑戦したいと言う子が増えて来ていると思います。

 

しかし!!

 

やっぱり英語が出来ないと、いくらバスケットが出来ても自分で自分の可能性をつぶしてしまう事になります。

バスケット部のコーチに目をつけてもらって、バスケのレベルをパスした後、一番最初に話す内容はアカデミック(勉強のレベル)です。

今後はどの分野でも英語が必要になってくると思いますし、出来ていて損はありません!

文法、会話技術、多岐にわたってやらなくてはいけない事が高校生までのうちに(もちろん大学へ行ってもですが)たくさんあります。

日本の英語教育、頑張っていきましょう!

間違ったアメリカの知識 其の1

“うちの大学はDivision 3なんですよね”

“、、、”

 

日本方に私が今コーチをしている大学のレベルを伝えるといつもこのように浮かない表情の微妙な反応が返ってくる。

正直、ちゃんとした知識がない人や、日本の大学の基準で(いい方が悪いが、決して否定しているわけではなくて)考えると“アメリカのくせに”レベルが低いんだなと思われがちです。

これがうちの大学の今年のシーズン終わってからのハイライトビデオです:

 

毎試合家族や学校の生徒はもちろん、地域の昔からのダイハードなファンの方々もし合いに来てくれますし、ESPNのローカルテレビ局が入ってインターネット中継もしています。タイムアウトの度にスタッツもちゃんとコピーを即座にもって来てくれます。

あとはチケット販売からTシャツ販売、売店も出したりしてスケールこそ小さいですがやっている内容はさほどDivision 1のチームと変わりません。

選手のレベルも、去年はDivision 1-3を含めた全ての分野でアシストとターンオーバーの割合が一番良い選手がうちの大学にいました。彼ともう一人、カンファレンスの得点王はロサンゼルスレイカーズのDリーグチームのトライアウトにも招待されています(40人だけの招待制度)。

バスケットのフォーメーションも数多く使いますし(別に多ければ良いと言うわけではないですが)、ディフェンスでも仕掛けていくスタンスです。

Division 3は選手に対して全額免除はありませんが、学校をしっかり選べばレベルの高い、Division 2よりも強いチームでバスケットが出来ます。

決してDivision 1の選手、チームだけがアメリカのバスケットだと思わないでください。Division 3にも、もちろん全米大会が最後開かれます。それを目標にどのチームも毎試合必死に戦ってきます。Division 3もレベルが高いバスケットです。

サウンドだけからイメージしてしまいがちな、アメリカに対する間違った知識を直せていけたらなと思います。

PS 更新が滞ってしまいすいませんでした。