追われるという立場に立つこと

”常勝軍団”

かつての能代工業高校、スラムダンクでの海南高校、世界陸上のウサインボルト、そして今日男子200mで準決勝を決めたサニブラウン君など、一度その世界で優勝など脚光をあびると、周りの見る目が、”また次回も”という期待の眼差しに変わっていきます。

私はそんな立場になったことありませんが、その様な選手たちを見ていてすごいなと思うのは、よく言われる”気持ちの強さ”だと本当に思います。

下克上でのし上っていく選手(たち)は、追われる選手に比べたらプレッシャーはさほどないと思います。スラムダンクの湘北vs.山王戦がその臨場感をとても上手に表現していると思います。

挑戦者側のチーム、選手は負けてしまっても、本人たちの悔しさを除けば周りの人たちは”良くやったよね”と評価してくれます。

しかし王者、常勝軍団はそうはいきません。周りからのいろいろな声、雑音が聞こえてきます。”あんな相手にこんな試合運びをしているようじゃな”、”期待していたけど…”など、勝っているときはあんなにフィーバーしていたのに、一度でも負けてしまったらため息の嵐です。

もちろん試合前、挑戦者側のチームは常勝軍団の名前に圧倒されます。しかし、常勝軍団は試合前からそれ以上のプレッシャーがあるはずです。”絶対に勝たなくてはいけない”と言う周りからのプレッシャーです。
もし試合がもつれてしまったら、観客の雰囲気が”こんなところで王者が負けていいのか?”という感じになっていきます。そのときにどれだけ焦らず、平常心で自分たちのパフォーマンスを出来るか。並大抵の精神力ではないと思います。

現在世界ランク5位の錦織圭選手。
自分一人でコートに立ち、常にメディアの注目の中心にいてあれだけきちっと結果を出してくる。その精神的な強さはどこから来るのか。本当にそんな精神的な強さを教えられるものなのかなと、指導者の立場としては考えしまうくらい凄まじいメンタルタフネスだと思います。

指導をしていく上で、”強い気持ちを持て”と言うだけではなく、常日ごろの練習でそれが鍛えられるような、それを少しずつ教えていけるような、そんな指導者に是非なりたいと思います。

スポーツを指導するというのは奥が深い。

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JSS (Jissen Sports School)

昨日、関東一位の実践学園中学校が主催するJSS(http://jgriffins.net/modules/tinyd7/)にお邪魔して、ワンセッションだけクリニックをさせてもらいました。

実践学園中学校の男子バスケ部顧問の森先生は私が中学校時代の時の恩師でもあります。今回はそんなご縁があり、スペシャルコーチいという形で参加させてもらいました。

今回で2回目の参加でしたが、前回同様小学生にそんなことまで?というハイレベルなバスケットの考え方や、スキルアップトレーニングの紹介など盛りだくさんでした。

一番感心したのは、ヘルパーで手伝ってくれた実践学園の選手のみなさん。男女ともに部員の選手がお手伝いをしてくれましたが、全員がクリニックに参加していた小学生に声をかけていました。しかも技術的な指導も含めてです。

アウトプットが出来るほどそれぞれの選手のドリルへ対する理解度の高さや、積極的に子供達に触れ合う姿勢は感動しました。さすが関東代表になるだけの一人一人の人間としてのレベルの高さを感じました。

次回は10月に行われるそうです。時間や場所などの問題があるかもしれませんが、参加できるお子さんや指導者の方々は是非訪れてみてください。色々なところでこのJSSの良さが垣間見れると思います。

*写真はJSSのホームページからお借りしました。

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コート上は年上も年下も関係ない!は綺麗ごと?

大分ご無沙汰しております。

昨年のシーズン中からバタバタしていて、いつもアップしようアップしようと思っていたのですがアップ出来ずに…今後はちゃんとしたスパンで何かしら価値のある情報を皆さんに提供できればと思います。

 

さて、題名にもありますが、みなさんはこの決まり文句を何度も耳にしたのではないでしょうか:
”コート上では年齢、上下関係なんて関係ないっ!先輩だろうが後輩だろうがコミュニケーションをちゃんととれ!”

 

これを言うのは簡単でとても重要なことですが、実際やる方としてはコート外での人間関係で大きく変わってくると思います。

日本人は言葉遣いまで上下関係で気を使います。アメリカではあまり上下関係を気にしないんでしょというのは、普段”敬語”と言われるものを意識して喋っていないからではないでしょうか?もちろんアメリカにも場面に応じたかしこまった言い方はありますし、上下関係をしっかりと表現しなくてはいけない場面も日本の社会と同じぐらいあります。

日本の部活動で私が始めに習ったうちの一つは、先輩への(社会生活での?)言葉遣いだったような気がします。小学校ではあまり意識せず年上とも”タメ語”で喋っていましたが、中学高校と先輩への話し方はとても意識するようになりました。

そんな中で”コート上では!!”何て言われても、正直先輩に要求したいことを強く言えるなんてことはできないと思います。それにその言葉遣いのせいで、今まで良好であったコート外での生活にも影響が出ないとも限りません。

 

プロの世界に入っても、年齢に差が出てくるのは当然のことです。コート内外でのコミュニケーションの取り方で、コート上でしっかり心を通わせて”年齢関係なし”にプレー出来るかどうかが決まってくると思います。

なので、むやみやたらに”先輩後輩なんてコートに入ったら関係ないんだっ!”と言わず、しっかりお互いの理解を深める場をちゃんと指導者として作ってあげることがとても重要なのではないかと思います。

 

 

一言で”Communication”と言ってもとても難しいですね。
課題は尽きないです。だから楽しいですけどね…